【利用実態調査】東京夢の島マリーナにおける、水上オートバイの利用実態調査報告
調査日時:7月26日(日)/10時~15時30分
調査場所:東京夢の島マリーナ内、水上オートバイ用ビジターバースおよび固定桟橋
東京夢の島マリーナ内において、水上オートバイの利用実態の調査を実施しました。
主な調査項目は、以下のとおりです。
・港内での最徐行の有無
・港内での右側航行の有無
・港内での1列航行の有無
・TPSPビブスの着用の有無
・TPSPの認知度について
上記について水上オートバイ用ビジターバース付近と固定桟橋上から目視。および、上陸してきた水上オートバイユーザーへの声がけも行わせていただきました。
■利用状況(入港数/出港数)
10時~11時:1/0
11時~12時: 5/1
12時~13時: 5/2
13時~14時: 16/13
14時~15時30分: 1/11
■調査結果
・最徐行での入出港は、ほとんどの水上オートバイが実行していた(マリーナ入り口にて、マリーナスタッフによる徐行指示があったことが大きく影響していると思われます)。
・1列での航行も、ほとんどのグループができていた。
・右側航行は、ほとんどの水上オートバイができていなかった。出港していくボートに警笛を鳴らされる場面もあり。上陸してきた該当ユーザーには、口頭にて右側航行をお願い(港内だけでなく)。
・入港時に比べ、出港時に左側航行や蛇行が目立った。
・排気音が大きくなる改造をしている水上オートバイ1艇の存在を確認。航行速度も目視で15km/hと速め。
・TPSPビブスの着用者数はゼロ。
・TPSP安全講習会受講済みのユーザーは1名。TPSPを知っているが安全講習会は未受講が1名。TPSPを知らないが26名。
■所感
港内での最徐行は、ほとんどの水上オートバイが実行していましたが、右側航行についての認識が甘いようです。
東京夢の島マリーナ入り口からビジターバースまで2か所、90度の曲がり角があります。入港する船、出港する船が互いに右側を航行していないと、出会い頭に衝突するキケンがありますので、入港時、出港時ともに右側に寄って最徐行で航行するようにお願いします。
また、エンジンをかけたままフロントハッチを開け、ストレージ内の荷物を探している方が何名か確認できました。その間、水上オートバイが蛇行してキケンなだけでなく、なにかのはずみにスロットルレバーが開いてしまうと、暴走して大事故になりかねません。フロントストレージ内の荷物は桟橋を離れる前に片付けておきましょう。また、やむを得ず荷物の出し入れをする際は、必ずランヤードを抜いてからおこなってください。
今回の調査結果では、TPSPの認知度の低さが浮き彫りとなりました。 この現状を改善するため、TPSP事務局ではチラシを作成し、水上オートバイの上下架マリーナなどでの配布・声がけを実施する予定です。 今後も継続して、東京港・湾・河川における水上オートバイの安全航行とルール遵守、マナー向上を目指して活動していきますので、皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。