低い橋をくぐる際は他船に配慮し、スパウトの行方にも注意しましょう
※橋に表示されている水面からの高さは、その場所の、最大の満潮時の水面の高さを基準にしています。
東京水域には数多くの橋があり、水面から見る場合、その高さは干潮なら高く、満潮なら低くなります。
といっても背の低い水上オートバイなら、干満を考慮せずともほとんどの橋を問題なくくぐれます。
そのため、水上オートバイユーザーは橋の高さをそれほど気にしないかもしれません。
しかし背の高い船舶(業務船やプレジャーボート)にとって、橋の高さと干満は決して無視できません。
それでも多くの場合、船長が船と橋の高さや干満の時間を把握しているため、橋桁に衝突するようなことは滅多にありません。
ただし衝突はしなくても、橋桁との間隔がわずかしかない場合もあります。
そのような橋をくぐろうとする場合、船長は神経を使い、操船も慎重になります。
そこに水上オートバイがグループでやってきて、大きなひき波を立てて追い越しや行き交いをした場合にどうなるでしょうか?
ひき波で船体が揺さぶられ、橋桁に接触するかもしれません。
たとえ接触までいかなくても、気を張り詰めている船長にとって、決して愉快な行為ではありません。
水上オートバイユーザーはこのことを十分に理解し、他船に配慮して航行しましょう。
タイミングによっては、他船が橋をくぐるのを待つことも必要です。
またヤマハのマリンジェットには、後部デッキから水を噴き上げて自船の位置を周囲に知らせる『スパウト』が装備されています。
このスパウトは、マリンジェットの速度が速いほど、高く噴き上がります。
低い橋をくぐる際にスパウトが高く噴き上がると、橋の上の歩行者に水がかかってしまいます。
マリンジェットのオーナーは、スパウトの行方にも十分に注意して航行してください。
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